毎朝天気と船員の健康状態をチェック 仲間の和を大事に安心・安全な運航を
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社員インタビュー

毎朝天気と船員の健康状態をチェック 仲間の和を大事に安心・安全な運航を

毎朝天気と船員の健康状態をチェック 仲間の和を大事に安心・安全な運航を
フェリー椿/船長 奥山 修司

進水式から船長として関わる椿フェリー

船長の業務に就任して、14年目になります。今はカーフェリー「椿」を担当しています。実は、この船が完成した10年前から船長として乗員しています。さらに言うならば、船が完成する前からの長い付き合いです。完成時の進水式にも、船長として立ち会いました。

船長としての一日は、朝の天気確認から始まります。ニュースなどで気象情報を詳細に集めて、出航するかどうかの判断を下します。最終的には、社内の運航管理部署との調整で決定はするのですが、一日の中でもこれが一番重要な仕事です。

出社後は、毎日運航前にミーティングを行い、その時に乗組員の健康状態をチェックしています。その後は、各自持ち場に戻って作業を行ってもらい、乗員の作業を監督したり、報告を受けたりします。

お客様や車両の乗船が終わって出発準備が整うまでは、操縦席でスタンバイしています。

その後、自分で操縦してフェリーを出発させます。港の出航と入港の船の操縦は、基本は船長の役割です。

長崎港を一度出航すると、同じメンバーの乗組員で船は1.5往復します。6日から8日ぐらい連続勤務すると、その後、4日間の休みがあるようなスケジュールのため、ほとんどのスタッフが船に寝泊まりしています。朝、昼、晩の食事は、乗船している司厨手が担当してくれる環境が整っています。正直、妻のご飯よりも、船のご飯を食べる機会が多いですね。

小さい頃の夢を叶え、フェリーに携わる仕事へ

南島原市の出身なのですが、家から眺めると有明海が広がっています。子どもの頃からそこをよく走っているフェリーを眺めていました。

大きくなったらあの船に乗って仕事をしてみたいと思っていました。小さな頃の夢を叶えて、39年間九州商船で船の仕事に携わっています。

船の仕事は、一度出航すると海の上で過ごす時間が長い分、通常の休みがたくさん取れるのも魅力です。また、給料も他の仕事と比べても高い方だと思います。

社内の福利厚生もいろいろと充実しています。人員をしっかり確保して余裕をもつことで、若い人たちにいろいろな制度を活用してもらえればと思っています。

親戚の叔父さんが3名程、この九州商船で働いていました。それもあって、小さな頃から「船乗りはこういう仕事をしている」という話を聞いていたので、仕事に対するイメージは描けていました。

休みをまとめて長くとれるのも、船の仕事ならでは

一度出航すると8時間を超える勤務になるので、基本は残業込みでの出勤シフトが組まれています。逆に、休みがまとまって長くとれるのをありがたく思っています。月に10日ぐらいの休みと、有給が別途で20日休めるようになっています。

フェリー椿の絶対運航定員は12名です。全体で20名ぐらいのスタッフでシフトを回しています。休みはしっかり確保できますが、長期休暇となるとなかなか難しい状況ではあります。

有給希望のスタッフには、先に申請してもらってみんなの希望を最大限に配慮したシフトを作っています。

趣味でゴルフを嗜んでいます。会社のメンバーとよくコースにも出ています。ジェットフォイル船の船長とは親しいゴルフ仲間です。

時間があれば庭仕事もよくやっています。春先は木の剪定で大忙しです。実家でいちごをつくっているので、畑の手伝いもよくやっています。

20代の若いスタッフも増えてきているので、時代にあわせた制度をいろいろ導入するべく会社と調整しているところです。

研修なども充実していますが、やはり毎日の仕事の中で先輩たちの背中を見て学ぶことも大事です。

自分の上位職の仕事をしっかり見て、昇進して自分がその立場にたった時にも大丈夫な知識と技術をしっかり学んで欲しいと思っています。

高いスキルが必要な出港・入港時の操船を担当

一度出航すると長い時間を一緒に過ごす仲なので、船内の和を大切にしたいと思っています。場合によっては家族よりも長い時間を過ごすことになります。チームワークが良いことは、船の安全運転にもつながっていると思っています。

出航、入港時の操船が上手く行った時は、船長冥利に尽きます。同じ港でもちょっとした風の流れや、潮目の違いによって、船を着けることがとても難しい時があります。毎日違う中で、さじ加減が上手くいって思った通りにぴったりと船が港についた時は、充実感があります。

若いスタッフにも気にかかることがあれば、何でも報告するように伝えています。上司に言いたくても言えないことがあると、ストレスを抱えてしまうことになる。

長い時間一緒にいることが多いだけに、なるべくそうしたことがないように、声を発しやすい環境づくりに努めています。

もっと自分の腕を磨くことで会社の未来に役立ちたい

船長としての業務のひとつに、港での船の操船があります。これは航海中でも特に難しい操船になります。今に満足しないで、もっともっと腕を磨いていければと思っています。

自分が腕を磨くことによって、周りのスタッフの作業が楽になったり、後ろ姿を見て学んでくれることもあったりすればと思っています。逆に今に満足してしまったら、この先がないのかなと思っています。

Time Schedule

一日の仕事の流れ

  1. 6:00

    起床・その日の天候確認

  2. 7:00

    出社・ミーティング

  3. 8:00

    長崎港を出航

    福江港、奈留島港、奈良尾港を経由

  4. 16:05

    長崎港着

  5. 16:50

    長崎港出航

  6. 20:00

    福江港着

    全ての荷物・乗客を降ろしたことを確認しその日の業務終了

Message

就職希望者へのメッセージ

船乗りの仕事に興味はあっても「船に乗るには専門学校に行かないとなれない!」と思っている人がいるかもしれません。
実は決してそんなことはありません。どんな学校で何を学んでいようとも大切なのは、船の仕事がしたいというあなたの気持ちです。

興味をもったなら、心配せずにこの業界に飛び込んでみてください。
やる気さえあれば、経験を積んで航海士の試験などにも挑戦できます。

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