公共性の高い乗り物だから安心を優先にできる限り運航
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社員インタビュー

公共性の高い乗り物だから安心を優先にできる限り運航

公共性の高い乗り物だから安心を優先にできる限り運航
ジェットフォイル/船長 北岡 順

出航、入港の要となる舵は船長が担当

船長になってちょうど1年になります。今乗船しているジェットフォイルは、長崎発と福江発の二隻体制で一日に2.5往復する形で運航しています。

船は大きく機関部と甲板部の仕事に分かれていて、それをまとめるのが船長の仕事です。出港前に機関部と甲板部がそれぞれの持ち場の点検を行い、異常がある場合は報告を受けます。
その間に周りを走っている船へのヒアリングなども含め、今日の気象に関わる情報を集め、出航するかどうかの判断を総合的に下します。

海が荒れる時は、社内の運航管理部と共に慎重な検討を行います。ただ、離島航路は日々の暮らしに欠かせない公共性の高い交通機関なので、できる限り欠航しないよう努力しています。

ジェットフォイルは、平均80キロで走行します。そのため、漂流物など海の障害を避けて運航することが必要なため、自動ではなく敢えて手動で運転しています。
船の舵は甲板部のメンバーで交替して担当しますが、出港、入港にあたっては、船長の私が舵を取っています。

毎日の航海に関しては、航海日誌に記録します。その航海日誌を日々確認するのも船長の大切な仕事です。航海中の問題や機械のトラブルなども詳細に記録しています。
情報を蓄積していくことで、より安全な航海ができるような改善につなげています。

船員の体調管理にも気を配る毎日

エンジンなどに不具合を感じた時は、翌日の運航に支障がでないように残業をして調整することもありますが、それ以外は定時で終わる仕事です。

基本的には休日出勤もありませんが、船を運航するには法定定員があります。船員に急な体調不良などが発生した時は、定員補充のために出勤してもらいます。
そういう意味では、船員の体調管理に気を配ることも船長の大事な仕事です。

有給はとりやすいのですが、どうしてもローテーションなので長い休みは難しい状況です。
ただ、これからは育休や介護などさまざまな制度も活用してもらいたいので、職員の増員などによりよい手段を探っているところです。

船の仕事は、一度出航すると海の上で過ごす時間が長い分、通常の休みがたくさん取れるのも魅力です。また、給料も他の仕事と比べても高い方だと思います。

社内の福利厚生もいろいろと充実しています。人員をしっかり確保して余裕をもつことで、若い人たちにいろいろな制度を活用してもらえればと思っています。

ゴルフにはまっています。社内にも「親和会」という親睦団体があるのですが、そちらのメンバーとよくラウンドをしています。

地元の外航船員の存在に憧れて

前職も含め30年程、船の仕事に関わっています。地元の三角という地域には、外航船に乗っている人が多かったのでその影響もあって子どもの頃から船乗りに憧れていました。
ですので、船乗りになるつもりで、高校、大学と船に関わる勉強をしてきました。

今は子会社が運航する航路になりましたが、三角の方に九州商船の島原三角線という航路があって、フェリーが運航されていました。
小さい頃からその航路を走るフェリーを見ていたので、九州商船のこともよく知っていました。

同じ方向を見て頑張る仲間がいる安心感

航海中に何事もなく、無事に航海を終える事ができた時には、ホッとします。特に時化の日に無事に運航できて、お客様を目的地までお送りできた時は大きなやりがいを感じます。
これも乗組員のみんなが、同じ方向を見て頑張ってくれるからだと思います。

運航中は安全第一で緊張感にあふれていますが、いつもは和気あいあいとした仲の良い雰囲気です。世代も30代から50代までバラバラなメンバーですが、船の中という狭い空間で関係が上手くいくように、気を使い合っているので上手くいっていると思います。

これからは後輩育成が大事な仕事

これまで長い経験を積んできましたので、これからは若い人を育てることに尽力できればと思っています。
船の中の作業では、どうしても一人で作業をして、判断しなくてはいけないこともあります。そうした時に、正しくきちんとした判断が下せるようなサポートをしていければと思っています。

Time Schedule

一日の仕事の流れ

  1. 6:30

    出社

    長崎出発のケースでは、6時半に出社し、7時半の乗船に備える

  2. 7:30

    お客様乗船

  3. 7:40

    長崎出航

    福江港・奈良尾港間を2.5往復

  4. 18:15

    福江着 宿泊

Message

就職希望者へのメッセージ

船の仕事には各種の免許が必要です。私自身は航海士に必要な海技士免許や無線技術者の免許を持っています。
多くは学生時代に取得しているのですが、もし学生時代に海に関わる勉強をしていない人でも、うちの会社であれば免許取得のサポート制度があります。

船に興味があって、やる気があれば、飛び込んでこれる職場だと思います。

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